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zoom RSS 名乗り出た海上保安官の逮捕見送りで、「実名」「顔出し」めぐりマスコミ紛糾

<<   作成日時 : 2010/11/19 15:55   >>

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三浦育子のバストアップ法バストアップの正しい知識と間違った知識






中国漁船衝突シーンの映像流出事件は、異例尽くしの展開になってきた。

「私がやった」と名乗り出た神戸海上保安部の一色正春保安官(43)をめぐり、
新聞・テレビは「近く逮捕」と連日報じたが、
警察と検察当局は15 日に「あの映像を漏らしたことをもって、
刑事罰を加えるほどの守秘義務違反に相当するとは現状言えない」という理由で逮捕を見送り、
任意捜査を続行することになった。

16日未明には、"軟禁"先の神戸海保に詰め掛けていた報道陣の前に、
いきなり一色保安官本人が姿を現し、深々と頭を下げるという思わぬハプニングも起きた。
本人は無言のままだったものの、代理人の弁護士が「今回の行動が正しいと信じております」と
声明を読み上げると、当局を刺激しかねない内容だけに、
報道陣はまたまたショック。

あの、ミャンマーの政治犯として長年軟禁されてきたアウン・サン・スー・チーさんの
釈放シーンを彷彿とさせる事態となったからだ。

「実はこうした慌てふためく報道合戦の裏で、
一色氏の実名や顔写真を出すかどうか、真剣な議論になったんです。
任意捜査とはいえ、被疑者扱いをされているので、
逮捕もしくは起訴されるまでは人権に配慮して名前や顔を伏せるのが通例。
でも、彼の行動を"英雄視"する世論も一方にある。悩ましい問題でした」(大手紙社会部デスク)

この社会部デスクによると、逮捕見送りを決めた15日の新聞・
テレビ各社はそもそもドタバタ続きだったという。

「この日、警察と検察の捜査担当者が協議を行うという情報があり、
てっきり逮捕するものと構えていたら、夕方にいきなり『逮捕見送り』が決まり、
速報合戦の火蓋が切られたんです」

テレビ各社は午後4時30分ごろから、次々と「逮捕見送り」とテロップで速報。
新聞各社は、1面のトップ記事や政治面の政界反応、
社会面のドキュメント記事や解説などフルメニューの作業に追われていたところ、
午後11時になり、「保安官が庁舎を出るようだ」と現場で騒ぎに。

さらに「弁護士がコメントを読み上げるようだ」
「会見になるかもしれない」と情報が入り乱れ、収拾がつかなくなった。

「もし会見になれば、まさにスー・チーさんの釈放会見さながらの事態になる。
実名報道に切り替え、顔出しOKとなれば、
1面から社会面までガラッと紙面を替えないといけない。
締め切りも迫り、緊迫した状況でした」(前出・社会部デスク)

 現場では、実名報道をめぐり報道各社と弁護士サイドが激しい議論を展開。
日付は翌16日に変わったが、結論はなかなか出そうになかった。
そうこうしているうちに、一色保安官本人が庁舎外に姿を現す直前になり、
「実名報道と顔写真はやめてほしい」という本人の申し出が各社に伝わり、
名前も顔を伏せた形での釈放報道になったという。

それにしても、新聞・テレビがここまで実名報道に神経を尖らせるのは、なぜか。

「実は、釈放直前に行われた世論調査で、80パーセントを超える人が
『流出させたビデオ映像は国家秘密に当たらない』と答え、
保安官は逮捕すべきではないという世論が大勢を占めたんです。

この調査結果は各社に深刻な影響を与えました。
世論に応えるためにも、逮捕が見送られたら被疑者扱いではなく、
いわゆる内部告発者として実名報道に切り替えるべきでは、との声も実際上がりました」(前出同)

マスコミは一色保安官が被疑者になる前提でこれまでの報道ルールに則り、
「逮捕までは」と匿名報道を続けてきたわけだが、
その線はなくなった。
また、同保安官はすでに個人的な声明を実名入りで出しているし、
市民の知る権利に応えようと内部告発をしたわけだが、その絶大な影響力を考えると、
情報発信者として重大な責任を伴う保安官の名前を明確にすることは公益性に適うと言える。

新聞・テレビは今も、実名報道にいつ切り替えるのか、
ジレンマを抱えている。
犯罪になるかどうかという側面だけにとらわれすぎると、
菅直人政権がむやみやたらと情報開示を拒んできたその隠ぺい体質に目を背けることになることを
銘記すべきではないだろうか。





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